みなさんの職場や学校に、「この人は感じがいいな〜」と思える人が1人はいると思います。その人たちは、目立ったことをしていないけれどもなぜか好かれていますよね。逆に感じが悪くて近寄りがたい人もいるはずです。いったい、感じがいい人との違いは何でしょうか?できれば、感じがいい人たちをお手本に見習いたいものです。
ここでは、感じがいい人たちの特徴、そのメリットとデメリット、感じがいい人と悪い人の違い、感じがいい人に一歩近づくために習慣づけたい3つのことについて紹介いたします。
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「なんとなく感じのいい人」の4つの特徴
職場や学校で、イケメンでも美人でもなく、目立つような目鼻立ちでなくても、印象がものすごく良い人がいますよね。彼らと話したあとは「あの感じの良さはなんだろう?」と感じるはず。
筆者の周りの「なんとなく感じのいい人」を観察してみたところ、彼らにはこんな特徴があるように感じました。
いつもニコニコしている
「笑顔をたやさない」というのは感じがいい人の鉄則条件。いつも不満に満ちた顔の人よりも、笑顔でいっぱいの人のほうが近寄りやすいし、話しかけやすいですよね。
彼らはいつもニコニコしているだけでなく、表情での感情表現が豊かです。嬉しいときの顔、悲しいときの顔、怒っているときの顔……さまざまな表情を持っています。感情表現が豊かだからこそ、周りの人たちもすぐに彼らの気持ちがわかります。そのため、円滑なコミュニケーションがとれるのです。
誰にでも平等に接している
世代や男女を問わず好かれているのが、感じがいい人たちの共通点です。彼らがコミュニケーションで大事にしているのは、年上だから、年下だから、同性だから、異性だからといった理由でなく「同じ人間として」接すること。
その姿勢が周囲にも伝わり、「公平に接することのできる人」として評価されます。そのため、信頼できる存在となるでしょう。
裏表がない
さきほど「いつもニコニコしている」「誰にでも平等に接している」を感じがいい人の特徴に挙げましたが、度が過ぎると八方美人と思われてしまいます。
八方美人と感じがいい人の差は「裏表があるかないか」。八方美人は、誰からも嫌われないように「いつもニコニコしている」「平等に接する」を心がけているので、心の奥では別のことを考えています。よって裏表があるように見えるんですよね。
ですが、感じがいい人の場合、八方美人と同じく「いつもニコニコしている」「平等に接する」を心がけているうえ、裏表がありません。誰にでもいい顔をしているのではなく、言いたいことをちゃんと言えているのです。
そして、彼らの素敵なところは、たとえ相手に対する忠告だとしても、相手の立場や背景を考えた上で、言葉を選んでいる点です。このようなところが、さらに彼らへの信頼度が高まるポイントだといえるでしょう。
また、悪口や陰口を言わないところも彼らの特徴です。
清潔感がある
感じがいい人の4つめの特徴として「清潔感」が挙げられます。とてもオシャレなわけでもなく、かといってダサい格好なわけでもなく、服装はいたってシンプル。
とはいえ、洋服にはシワやホコリがなく、靴もキレイです。さらに、肌や髪がキレイで、爪も整えられています。また、歯磨きやブレスケアを怠らないところも。
彼らは、肌や髪、爪、歯といった、細かいけれども人がよく見ているところをキレイに保つ努力をしています。健康に対する配慮が行き届いています。
感じがいい人とは、余裕のある人のこと
「なんとなく感じのいい人」の4つの特徴に共通するのは、「健康などの自己管理が行き届いていること」「他人を受け入れる余裕があること」でしょう。
私たちのふだんの生活では、どうしても自分のことで精一杯になってしまいますよね。感じがいい人たちは、無意識のうちに自分に対してではなく、他人に対しても受け入れる努力ができているのでしょう。
「感じがいい」と言われた。感じがいいことのメリットとデメリットは?
この記事を読まれているかたのなかでも「感じがいい」と褒められたことがあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
「感じがいい」と褒められるとうれしいですよね。ここでは、感じがいいことのメリットとデメリットについて紹介します。
感じがいいことのメリット:快適な人間関係を築ける
感じがいい人は、職場や学校など、周囲からの評価が高くなります。親しみやすく、話しかけやすい存在となれば、たくさんの人から頼られるので当然の結果でしょう。
また、感じがいい人は、言いたいことをはっきり伝えることができるうえ、言い方にも配慮があるため、コミュニケーションでの誤解やすれ違い、衝突が少なくなります。そのため、ストレスフリーな人間関係を築きやすいのです。
感じがいいことのデメリット:ときには困った人が寄ってくることも……
感じがいい人は、基本的に誰に対しても笑顔をたやさず、平等に接することができます。それが信頼につながることのほうが多いですが、ときには人間関係の距離感がわからない困った人に好かれてしまうといったトラブルも……。
そのようなトラブルはとくに異性間で多いので、困った人に好意を持たれてしまい、ストーカーに近いことをされたらたまったものじゃないですよね。
そのため、ときにはハッキリと断る勇気も大切です。断れずに自分自身で悩みや怒りを溜め込んで、あるとき怒りを大爆発させないよう気をつけてくださいね。
そのうえ、ふだんから感じがいい人が断るのは、そうでない人に比べてより説得力が増します。断ることによって、「この人はこういうことがイヤだから、これからは怒らせないようにしよう」と周りの人たちも気づきます。そのため、さらに良い人間関係を築けるのです。
話し方でわかる。「感じがいい人」と「感じが悪い人」の違いとその心理
話していると「この人は感じがいいな!」と思う人と、逆に「感じが悪いな」と思う人に分かれますよね。いったい両者の違いはなんなのでしょうか。
ここでは、その違いについて考えていこうと思います。
感じがいい人と悪い人の違いは、「相手を尊重できるか」
感じがいい人と感じが悪い人の大きな違いは「相手を尊重できるか」だといえるでしょう。それはつまり、相手との違いを認めることができる器の大きさです。
感じがいい人は、相手との違いを「これはこれでアリだな」「こんな考え方もあるんだな」と認めることができます。相手のことを認める余裕のある人といえるでしょう。
逆に感じが悪い人とは、相手との違いを認めることができず、「なんで違うんだ」と一方的に腹を立てやすい傾向にあります。いわゆる自己中心的で頑固な人です。
ここで注意したいのは、感じがいい人は何に対しても寛容であるわけではないこと。彼らには「譲れないこと」と「どうでもいいこと」がきちんとあります。もちろん彼らも同じ人間なので「譲れないこと」ゾーンを踏みにじられたら怒ります。
「相手を尊重できるか」の心理的な原因とは?
では、なぜ感じがいい人は相手との違いを認められるのでしょうか?感じのいい人たちは、これまでいろいろな人と関わってきたぶん、経験が豊富です。様々な価値観に触れただけ、多様性を許せるのです。
いっぽうで、感じが悪い人は、偏った価値観のもとで過ごしてきたので、「●●すべき」といった思い込みが強い傾向にあります。そのため、相手に対して否定的になりがちなんですよね。
今すぐできる!「感じがいい人」になれる3STEP
感じがいい人たちの特徴やその背景については、さきほど挙げたとおり。主に「見た目的な側面(清潔さ)」「内面的な側面(相手を尊重できるか)」の2つを磨いていけば、あなたも感じがいい人になれます。
しかし、それらを身に付けるには一朝一夕の努力では到底ままならないもの。感じがいい人たちにとっては、「できて当然」と思うまでもなく無意識のうちにできてしまうのですから。
そのため、今日から実践しても明日には「感じがいい人」になることはできません。とはいえ、毎日少しずつ努力をしていくだけで、1ヶ月後、1年後のあなたが大きく変わります。
感じがいい人たちに仲間入りするための3つの習慣を紹介しますね。準備は大丈夫ですか?
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1健康面に気を遣う
手っ取り早く感じがいい人になるために必要なのは、見た目を変えることでしょう。そのために一番最初に健康に気をつけてくださいね。
夜更かしして日付をまたいでスマホでダラダラとSNSをチェックしてませんか?化粧を落とさず寝落ちしちゃってませんか?
そうなると目の下にクマができてしまったり、スマホネックになって姿勢が悪くなってしまいます。感じがいい人とはかけ離れてしまいますよ。さらに夜更かしは肌や髪にも悪いです。
その負のスパイラルから抜け出すには、毎日のルーティンを決めて、早寝早起きを心がけること……!食事や睡眠に気を遣うだけでも、肌や髪が変わってきます。
まずは1週間に1日からでも良いので、8時間睡眠を心がけてみてください。肌や髪がキレイになるだけでなく、メンタルも安定します。
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2カバンの中身を整理する
部屋の乱れは心の乱れと言われています。さらに、ふだん使っているカバンの中も、心の乱れがモロに現れるところです。
あなたのカバンの中には、鼻をかんだあとのティッシュは残っていませんか?レシートは入っていませんか?ホコリは入っていませんか?念入りにチェックしましょう。
少しおっくうですが、家に帰ったらカバンの中身を全部取り出して整理する習慣をつけるとベターです。今自分に何が必要なのか、必要でないかがわかります。
そうすると心の乱れも落ち着くので、おのずと心に余裕が生まれますよ。
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3読書を通して様々な価値観があることを知る
「感じがいい人」、彼らはいわば器が大きい人たちです。なぜならば、生きているなかで避けて通れない衝突やトラブルは、さまざまな価値観の違いによって生じるものだと心得ているから。
そのような価値観の違いを体験できるのは、大変な経験をしなくても読書で手軽に得ることができます。本屋さんに行って、ふだんは読まないようなジャンルの本を買って読んでみましょう。「こんな考え方もあるんだな!」と新しい世界が広がりますよ。
感じがいい人になるためには、「清潔感」と「寛容さ」が大事
この記事では、感じがいい人の特徴から、メリット・デメリット、感じが悪い人との違い、感じがいい人になるための習慣について説明しました。
感じがいい人になるためには、見た目に気を配ったり、他人を認めることが大切です。そのためにも、この記事で紹介したことを実践してみてくださいね。
そして何よりも、身近に感じがいい人がいらっしゃるのであれば、彼らの身なりやしぐさを観察して、自分自身にも取り入れてみましょう!