声楽

音大生が教える声楽の練習方法!押さえるべき重要要素とは?

今回は「声楽って魅力的だけどどんなふうに始めたら良いのか分からない!」というあなたに僭越ながら音大生目線でお話ししていきたいと思います!

歌いたい!と思ったそこのあなたに

今この記事を読んでくださっているということは、「あの歌手のようにオペラや歌曲を優雅に歌ってみたいなあ〜」と思われた方だと思います!

そんな方のために現役音大生で声楽のソプラノを専攻している私の経験則から真っ直ぐにお伝えしますね!

ちなみに私は大学生ですが、小学校4年生の時からずっと声楽を習っているのでこの道約10年。信憑性は高いはずです!

 

声楽専攻の私が語る歌の魅力

「声楽ってココがすごいよね!」他の専攻の方から言われることは、、なんといっても、、

身体が楽器!!!!

というところです!

いや、これは実はとても大きい。楽器という媒体を介さず「私」が音楽を伝えるんです。自分の体から出たその生声でホールの空間を包み込みます。

これって他の楽器の方からしたらとっても特殊なことなんですよ!

この間、パーティーの途中に突然「前で歌ってくれない?」と誘われ、全く打ち合わせていなかったにも関わらず、その場のノリで前の方へ誘導されてその場でシャンソンをクラシック風に歌ったのですが、その意外性がウケて50人ほどのお客様から「ブラボー!!!」と賞賛されました・・・!

このエピソードから分かることは、声楽って究極の瞬発力の芸術ということです!

私はその時、「歌って」と言われるまで歌う予定など全くなかったわけですが、一瞬の判断で歌ったら、いつの間に一つの芸術として認められたのです!

音楽はもともと”時の芸術”という特性がありますが、ピアニストだったらそもそもピアノがある場所でないと才能は発揮されませんし、ヴァイオリンや木管楽器などもセッティングやチューニングに時間がかかってしまいます。

楽器がそこになければ演奏ができないんです。

その点声楽は私自身が楽器なので、本当にいつでもどこでも演奏できるのです!

これが1番の推しポイント(笑)です!

そしてホールで歌うとこれまたとても気持ちが良い〜〜

私の身体を持って一つの空間を支配しているのがなんとも快感ですし、コンサートで拍手をいただいた時は私の歌を聴いてくれてありがとうととっても嬉しい気持ちになるものですよ!

そんなキラキラとした体験をぜひしていただきたいので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです♫

 

声楽を始めるのに「独学」はない

「えっ!!」と思ったそこのあなた、そうなんです。

これはハッキリと言わせてもらいます。

小学校や中学校の授業では誰でも歌ったことがあると思いますが、「昔学校で歌ったことがあるからなんとなくイケそう!」という認識でしたらすぐに正してくださいね。

声楽はいわば「筋肉の動かし方」です、要はアスリートと同じです。

それにとどまらず、クラシックの音楽を”ちゃんと”やろうとするには、正確に楽譜を読めなければいけません。

一度に様々な能力が求められるのが音楽という分野です。

その疑問を解決してくれるのが、「先生」の存在なのです!

「声楽をやろう」と思ったらまず初めに「個人レッスン」を検討しましょうね!

スポーツで言うところの「コーチ」や「トレーナー」にあたる声楽の先生が正しい呼吸法や筋肉の使い方を教えてくださいます。

しかし、先生によって声を出すアプローチが異なるということもよくあるので、そこが若干厄介なところではありますが。。(汗)

他のレッスンに行くと「A先生とB先生では言っていることが全く違う!!」なんてことばかりですなんですよねぇ(涙)

なので、師事した先生の提唱する発声法が果たして自分に合っているのか否かをしっかり見極める事は非常に重要です!

ちなみに、自分に合っていると思える先生の基準は

・先生から教えられた通りに歌ったら一瞬で楽に声を出せるようになる

・発声練習で指導されていくほど声も、心も軽くなる

・上達するのを肌で感じることができる

という感じです。

随分とアバウトな気がすると思いますが声楽は身体で歌っている分マインドと直結しているものだと思います。

「なんか歌っているとハッピーな気分になれた!」と思えたら、自分に合った発声をできている証拠です♪

教室選びは、「声楽 レッスン」で検索して家の近くの教室に通うのでもいいですし、ヤマハやカワイなど、大手の教室でも構いません。

ただし、「ヴォイストレーニング」というレッスン名が付いているものだとミュージカルやジャズやゴスペルなど、かなり広義の歌のレッスンになってしまうこともあるのでクラシックの曲が学べる=すなわち「声楽レッスン」を選ぶようにしましょう!

担当講師も「東京藝術大学」や「国立音楽大学」「東京音楽大学」など、大学でクラシックを学んだ先生につくと確実です!

 

良い歌手になろう!押さえるべき重要要素とは?

声楽が他の器楽と違うポイント、分かりますか?

正解は「歌詞が付いていること」です。

声楽はほとんどの曲で歌詞が付いています。

オペラでは役の心情を、歌曲では素敵なポエムを歌に乗せています。

声楽ではむしろ「言葉」を一番大事にしています!

詩やセリフがあって初めてそこに音が付いてくるので

みなさんが自分の歌を歌う時は「女優」になってくださいね!

その役や、歌詞を書いた人がどんな人か、どんな場所で育ったか、どんな気持ちで書いていたかを想像してみてください。紙に書くのもいいと思います。

これらの役研究をするのは、基本的に「想像力」でカバーしましょう!

なので私はよく海外の旅番組を見て、町の景観や食べ物を見ながら想像力を膨らませてますよ♪

お客様には発音を綺麗に届けたいので、日本歌曲などを歌う際は日本人であることを意識しながら美しい発音で歌詞を朗読してみたり、イタリア歌曲など外国語の歌を歌う時は、単語の意味や発音を調べて、なるべく現地の方に近い発音をしてから歌を歌ってみましょう!

これらの作業を丁寧にすると、強弱記号が使われている箇所や、曲の盛り上がりに歌詞と音楽がリンクしていることに気づきます。

どこのパッセージが山場で、どこを一番お客様に伝えたいかをしっかり意識することが何よりも大事です!

お客様が歌声を聞いただけで綺麗な景色を思い浮かべられるように歌い方も工夫してみましょう!

歌を歌う時はその役になりきる・・・というよりその役になる!という気持ちでトライするとより良い歌手になれますよ!

 

確実にステップアップ!レッスンを受けたあとの効果的な練習法とは?

レッスンを録音して、ノートにまとめる

みなさんが、個人レッスンで声楽を習い始めた後の話をしますね!

月2回か4回か、人によってレッスン頻度は異なりますが、音楽のレッスンにおいて、先生の言うことは基本絶対に守ったほうがいいですし、逆に先生のご指導ありきというか、ご指導を元に次のレッスンまで練習するべきです。

ですので、私はレッスンを録音して、あとでノートに書き起こしています。

先生が言ったことを100%レッスン中に理解できる人はいませんし、何よりも1人で練習するときに、そのノートが練習メニューのような役割を果たして、正確に練習できる=上達が早くなります!

ただし、先生によっては録音を嫌がる方もいらっしゃるので、必ず「このレッスンを録音してもいいですか?」と許可を取るようにしましょう!

ノートを取るのは面倒!という方は、録音を聞くだけでも良いですよ☆

録音を聞くと、自分の歌声と先生のご指導をより客観的につかむことができます。

録音を聞くのは、レッスンが終わってからなるべく早い段階で聞くようにしましょう!

詩やセリフを朗読して、発音を正確にする

先ほどの章で書いた通りです!イタリア語の曲を歌うのだったらイタリア人に、ドイツ語の曲であればドイツ人になりましょう!

画像検索でも良いので、風景やイメージを脳内に思い浮かべながら歌ってみましょうね!

しばらく練習して歌詞を気にしなくても良いようになったら、感情からアプローチしてみましょう。

きっと先生は発声の仕方などを詳しく教えてくださると思いますが、つまるところ、声楽は「生きた心地」が大事になってくると私は思っています。

結局、プロを目指す我々でも「歌を歌うと幸せだから」日々学校に通い、練習をするわけです。

音楽は究極の娯楽です、音楽を義務感でやってはいけないと思っています!

歌うと幸せな気持ちになれるから歌う!という単純な行動原理で歌に挑戦してみてくださいね^ ^

レッスンを受けると先生の優しい厳しいにかかわらず自分の歌を悲観的にみてしまうことはよくあることですが、そうすると、声に力が入って逆に上手く歌えなくなるものです。

一番の練習法は「歌が楽しい!」と思うことです。

胡散臭いと思われるかもしれませんが、ずっと声楽を愛している私が言うので正しいと言わせてください!!!笑

〜〜【番外編】練習時間はどれくらいがいい?〜〜

歌うのって楽しいのでついつい長時間練習してしまいがちです。

ですが、声帯を使っているのでちゃんと休ませないと喉を故障しやすくなってしまいます!

人によって喉の強い・弱いもそれぞれなので、1日に1〜2時間というのを念頭に置きましょう。

30分歌って10分休むという方もいます。そして練習をするときは水をこまめに飲みましょう。

自分でペースをしっかりと把握しておきましょうね!

 

【ゴールから逆算しよう】半年でCaro mio benを歌えるようにするために

Caro mio ben を歌ってみましょう!どんな曲か知らないという方は曲名をコピーペーストして、Youtubeで聞いてみてくださいね!

ゆったりした曲でとても情緒深い曲です。さらに、イタリア歌曲の”超”基礎の曲&”超”名曲です!

8割型の先生が「Caro mio ben」を最初に教えるのではないでしょうか!

簡単な曲と思いきや、侮れないのがCaro mio benです、声楽をしっかり学んでる私たちでさえ、技術の有無がすぐにバレてしまう恐ろしい曲なのです・・・!

まずレッスンでCaro mio benを教えていただいたら、家に帰って先生のご指導をノートに起こして思い出しつつ、どんな曲なのか調べてみましょう。

愛しい人よ、信じてくれ

君に会えず 恋い焦がれる日々

君に忠実な男は ため息ばかり

どうか冷たくしないでおくれ

こちらがCaro mio benの日本語訳です(「Caro mio ben 日本語訳」で調べました!)

この歌詞を見ただけでもたくさんの情報がわかりますね!

この人は愛しい人につれない対応をされているのです、なかなか会えない相手に恋い焦がれています、、、

この心情を的確に伝えるとどんな歌い方になるでしょうか?

肩をがっくり落として歌いますか?それとも悲嘆に暮れた表情で訴えかけますか?

ですが、この曲は長調の曲です。この塩梅を正しく見極めましょう。

悲しいけれど長調なので、Caro mio benと訴える最初のパッセージは、私だったら綺麗に伸びやかな声で歌いますね。

この伸びやかな声が訴えかける寂しさとリンクするのではないかと思います。

あなたはCaro mio benをどうやって歌いますか????

もはや感性の領域なので何が正解とか不正解とかありません。

歌詞を、メロディーを、強弱記号・楽語をどうやって捉えて歌うかはあなたの裁量にかかってますよ!

ロングトーンのパッセージはなるべく混じり気のない声を目指しましょう、最初のうちは途中で声が変わってしまったり上手く歌えないと思いますが、毎日の練習で確実にステップアップするはずです!

あなたなりのCaro mio ben、納得するまで練習してみてくださいね!

あとCaro mio benはカラオケバージョンでもあります、カラオケで歌うのも楽しいですよ♪

 

声楽の練習方法 まとめ

これまで沢山語ってきましたが、私がなんとかこの競争社会でも歌を続けられているのは、結局歌が好きだからなんです。

嫌なことがあっても歌を歌ったらたちまち元気になれるのが、音楽のチカラです。

私も一時期は特殊な世界に足を踏み入れてしまったと怖くなりましたが、やはり音楽が楽しいから、歌を歌いたいから今も変わらず続けています。

なので、どうか歌ってみると楽しい!という幸せの感覚を掴んでくださいね!

どうか皆様が演奏をして「楽しい!」と思えるように、願いを込めて・・・

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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